2019年12月2日、JR四国から衝撃的な発表があった。
「JR 四国全線で特急列車の自由席が1日間乗り降り自由となる「お正月四国堪能きっぷ」をWeb 限
定にて発売いたします!おねだんは、2020年にちなんで、なんと2,020円です!!」

2020円!

これに飛びついたのが私である。
四国ではお得なフリーパスがいくつもあるが、これは特にお得。なんといっても特急に乗り放題で2020円である。

2020年1月3日、岡山を起点に四国四県を回ってみた。



第一走者:3103M 快速 マリンライナー3号 岡山6:01~高松6:56 乗車券5110円(児島から高知まで)

第一走者は、2両編成のマリンライナーです。マリンライナー2号の折り返しですが、ぎゅうぎゅう詰めで岡山にやってきました。
岡山からはほどほどに座席が埋まる程度で高松へ向かいます。
この時期はまだ真っ暗です。瀬戸大橋を渡る頃にはもう少し明るくなるのかなと思いきや真っ暗のまま瀬戸大橋を渡り、坂出を出た頃に夜が明け始めました。
坂出から高松まではノンストップでしたが、思ったより時間がかかりました。
高松到着前には連結作業のためゆっくりと進入し連結作業完了後のドアオープンとなりました。




第二走者:3003D 特急 うずしお3号 高松7:05~徳島8:14 特急券1200円
第二走者はJR四国の2000系気動車です。いわゆるN2000シリーズの3両です。
ここから明らかに正月堪能きっぷの利用者と思わしき人々が増えてきました。とはいえ、座席がさらりと埋まる程度の乗車率です。
それにしてもこの列車は停車駅が多いです。長いところでも11分、短いところでは3分で停車します。
他の列車ではこうでもないのかもしれないですが、乗降の無い駅でも停まりなんだかなぁという気がします。
道中で日が昇ってきます。




徳島にて小休止
徳島では少し時間があったので、撮影を。
気動車しか乗り入れないため、架線、架線注が無く空がすっきりとしています。
列車の出入りが多い時間帯だったようで、なかなか賑やかです。


乗ってきた列車が折り返していきます。


すっかり存在を忘れていましたが、特急むろとからの折り返しで臨時特急のやくおうじというのが出発準備していました。


量産先行車4両しか存在しない2600系が出発準備をしていました。


第三走者:4003D 特急 剣山3号 徳島9:01~阿波池田10:15 特急券2200円(高知まで)
第三走者はJR四国のキハ185系です。
N183を彷彿とさせるその出で立ちに懐かしさを覚えます。




剣山もうずしおと同様に停車駅が多いなぁという印象だがキハ185系は足取りも軽く場所によっては100km/hを超えるスピードで飛ばしていく。

阿波川島で4号とすれ違う



第四走者:33D 特急 南風3号 阿波池田10:20~高知11:30 
第四走者はJR四国最新型の気動車2700系。5両運転ながら、自由席は通路まで立つほどの満席。
繁忙期というのもあるが、剣山から流れてきた堪能きっぷ利用者や阿波池田より手前から乗車している堪能きっぷ利用者が目立つ。
家族連れで堪能きっぷを利用している方々も見られ、自由席は超満員でした。
せっかくの新型車両だったのですが、終点高知まで通路に立ちっぱなしであまり堪能出来なかったことが悔やまれます。

高知にて小休止
高知でははりまや橋のダイヤモンドクロスを見るのと本場でカツオのたたきを食べることが目的です。
ダイヤモンドクロスはもうちょっと上から見たかったですね。
カツオのたたきは東京で食べた方が美味いものを食べられます 選んだ店が悪かったのかもしれませんが...
時間帯も違いますが香川、徳島より一段と暖かいです。
冬から春先にかけて来たくなる土地でした。
街の木々にも南国感があります。


よく見かける画ですが、高知駅前にある先生方の像です。まぁなんとも高知らしい。


第五走者:46D 特急 南風16号 高知13:13~多度津14:58 乗車券3890円(伊予西条まで) 特急券1860円
第五走者はJR四国の2000系気動車です。こちらは6両編成でしたが、高知発車時点で自由席がほぼ埋まっていたようです。土讃線はまさに振り子特急の見せ場という感じで特に山間部は車体を右に左に傾け坂道を登っていきます。大歩危小歩危あたりのいい車窓も特急だとあっという間に過ぎていくので、四国まんなか千年ものがたりとか、鈍行列車でゆっくり、通過待ちも楽しみながら乗りたいものです。
琴平、善通寺と立客を増やしていき、多度津にたどり着きます。

多度津で小休止し、JR四国運営のパン屋でおやつを買い、もぐもぐ。美味しい。

第六走者:15M 特急 しおかぜ15号 多度津15:23~伊予西条16:18 特急券 1200円
第六走者は、8000系電車。久々の電車です。
なかなかの混雑でギリギリ座れました。
瀬戸内海を右手に見ながら、西へと進路を進めます。

四国鉄道文化館を訪れる
わざわざ伊予西条まで来た目的は、四国鉄道文化館に行くためです。
規模はさほど大きく無いものの、DF50が居たり、キハ65が居たり四国ならではの特徴があります。
正月らしく、日章旗が挙がっているのも良いですね。
(来年は絶対、京都鉄博の頭出し行くんだ...)





ちょっと気になったものの一つ目がこれ。後ろの標識灯に「苫機」とペイントされています。調べてみたところ、やはり「苫小牧機関区」の略なんですね。
遠く離れた四国の地で地元苫小牧の名前を見るとは... 感慨深いものがありました。


もう一つ気になったのがこれ。
いくらなんでもこりゃ酷すぎやしませんかね。とかち色のスラントノーズにかもめヘッドマーク、JNLマーク...。遠く離れた四国の地とはいえ、誰かなんとか言ってやれなかったのかと...。


第七走者:26M 特急 しおかぜ26号 伊予西条17:28~岡山19:11 乗車券2240円(児島まで) 特急券1860円
第七走者も8000系電車です。
伊予西条だとギリギリ座りました。そして、香川県内でうどんを食べて帰ろうと思っていましたが、体力的にギブアップ。
ギリギリ座れたことが救いです。その後の停車駅からもどんどん乗ってきますが、当然立ちっぱなしです。
繁忙期対応のため宇多津を行わないので高松方面に行く方が乗り換える他は乗ってくる一方です。
とはいえ、南風3号ほどは混んでいませんでしたが。
そんなこんなで岡山に到着。

まとめ
今回の工程では、だいたい19560円分(乗車券/自由席特急券通常金額換算、岡山~児島間分は除く)を2440円(送料込み)で乗ることが出来ました。
松山以外の四国は初めての自分にとっては、「今度はここ行きたいな」のオンパレードでがっちりとハートをつかまれてしまいました。
遠くない未来に再訪したいと思います。